関節痛について

加齢や肥満とともに肩・腰などの関節に強い痛みを感じる「関節痛」。関節痛は、なぜ生じるのか?関節の仕組み・症状・原因をわかりやすく解説します!解消や対策のために、関節痛を知っておきましょう。

関節痛の中で多いのが、膝の痛み

関節痛の中で多いのが、膝の痛み 関節痛とは、関節の周辺で生じる痛みのことで、膝や肘、手指や足指の関節、腰、手首などに多く発症しますが、中でも多いのが膝の痛みです。これは関節の表面を覆い、衝撃を和らげたり、関節の動きを滑らかにする軟骨が加齢や肥満、ゆがみなどの原因によってすり減り、関節の変形や炎症を起こすためで、「変形性関節症」といわれるものです。

関節軟骨と関節液の仕組み

関節軟骨と関節液の仕組み 「関節軟骨」は、関節の骨端を覆っている軟骨で、粘りと弾性があり、関節を動かすうえで非常に大切な役割を果たす、いわば水分を十分に含んだスポンジのようなものです。
一方、関節の外壁を包むのが「関節包」で、関節の動きを妨げることなく、その柔軟性で関節全体を1つにまとめています。関節包の内層には滑膜組織があり、潤滑剤の働きをする関節液を作っており、ヒアルロン酸とコンドロイチン硫酸が関節液の主成分です。
関節包では、関節液によって関節軟骨に栄養分や酸素を運ぶ働きや、古い関節液を吸収して、関節液量のバランスもとっています。適度の運動によって、関節液の吸収や排出を刺激して、関節を健康な状態にしておく事が大切です。

特に女性は要注意!

特に女性は要注意! 発症初期では自覚症状がほとんどないものの、症状が進行すると、階段の上り下りや座った状態から立ち上がるとき、また正座するときなどに強い痛みを感じ、日常生活に支障が出るようになります。
特に、女性は関節の面積が小さく、運動などで面積にかかる負担が大きいことや、関節を支える筋肉が弱いため、男性に比べて膝の痛みにお悩みの方が多いようです。
関節に痛みを感じたら我慢せずに、早く治療・対策するようにしましょう。